ロングドライブ レポート 復路編
4月18日から19日にかけて山梨県から滋賀県へ帰ってきました。(三菱アイミーブ 10.5kWhのMグレード)
往路は中央自動車道を走りましたが、復路は富士山の西側を周り、新東名を走りました。理由は二つあって、一つは新東名はガソリン車でも走ったことがなかったから、二つめは、中央道の双葉SAと諏訪湖SAとの間は約60kmとはいえ、急な登り坂が30kmほど続くことからMグレードでは厳しいのではと考えたからです。
《復路》都留→(R139・河口湖方面経由)→新富士IC→(新東名)→三ヶ日JCT→(東名・名神)→米原JCT→(北陸自動車道)→長浜IC(約380km)
なお、復路は諸事情により最初の計画とは大きく異なり、夕方から深夜の走行となってしまったため、「お疲れモード」もあり記録データは少ないし写真もありません。ただし、スマホアプリ「EVsmart」には「使えたよ」の足跡だけは残してあります。
最初は河口湖町役場です。
充電時間:(記録忘れ、19時頃充電)
充電容量:(不明)
充電率:(記録忘れ)→91.5%
ここは、ずいぶん前から24時間無料で正真正銘の急速で充電できることから、いろいろなサイトに出てくる知る人ぞ知る有名充電スポットです。まずはここを目指したのですが、土地勘のないところにスマホのナビ設定で河口湖町役場の位置がずれていたために、直前でウロウロしてしまいました。カーナビという便利なものがあっても、使う方が疲れていると道に迷ってしまいます。
ここのは125Aでますから充電時間は短くてすみます。次のファミリーマート白糸の滝店は約30km先ですし、この先下り坂が続きますから出力電流が下がってきたところで充電を中止しました。
2回目はファミリーマート白糸の滝店です。(河口湖町役場から約30km)
充電時間:約14分
充電容量:3.1kWh
充電率:70%→95%
ここのは他のファミリーマートがそうであるように20kWの中速充電器ですから50Aしか流れません。充電容量が少ない割に時間がかかってしまいましたが、その間に記録を書きとめ、トイレを借り、缶コーヒーを買い求めることができました。
次ぎは約55km先の静岡SAで、その間ほとんど登り坂がないために、出力電流が下がってくる90%でもよかったのですが、念のために時間をかけて充電しました。
これが幸いし、この後で道を間違えたものの、カーナビのいうがまま遠回りをして11kmほど余分に走りましたが、心には余裕がありました。(余裕がなくなったのはこの後)
3回目は静岡SAです。(写真がない代わりに長文です)(ファミリーマート白糸の滝店から約54.6km《約11km遠回りを含む》)
充電時間:約9分
充電容量:5.1kWh
充電率:49%→90.5%
新富士ICから新東名に入り、新しい道をオートクルーズを使って時速85kmで快調に走りました。そのことを示すように、ここまでの全行程の平均電費は11.43km/kWhにまで伸びていました。
しかし、途中日産リーフの特徴的なテールランプが3車線の一番右側にある追い越し車線に見え、追い越していきました。その姿を見送ったものの、その時にふとイヤな予感がしました。
案の定、静岡SAには名古屋ナンバーのリーフが充電していました。リーフのオーナーはレストハウスにいるらしく車内は無人でしたから気兼ねなく充電器をのぞいてみたところ、充電をスタートしてから5分もたっていませんでした。今回のドライブ10回目にして初めての充電待ちとなりました。
今まで充電待ちが一度もなかったことの方が運が良かったともいえるので、仕方なくその横につけて25分ほど車内で待つことにしました。私の後に更に電気自動車が来る可能性もあるからです。
30分近くになったころ再度充電器の表示を見ましたが、ずいぶん出力電流が下がっています。30分いっぱいまで充電する必要もないのにと思いながら、勝手に充電ガンを引き抜くわけにもいかず、そのまま様子を見ていました。
ところが、30分間の充電が終了してもオーナーは帰ってきません。そのまま10分ほど待っていましたが帰ってこないので、アイミーブを何とか近くに寄せ、充電ガンをリーフからはずし、コードが届かないか試してみましたが、もう少しのところで届きませんでした。
充電器の反対側には、車1台分のスペースがあるので、そこにさえ止めることができれば、充電ガンを差し替えることができるのですが、なぜかそこには植栽がされており、車を近づけることができません。これは、中日本高速の設計ミスでしょう。
(加筆)この部分についてNEXCO中日本へメールで要望を伝えた結果、『「充電待ちスペース」が無いエリアにおいては、今後の利用状況を踏まえて「充電待ちスペース」の確保を検討』しますとのことでした。
仕方なく、20分ほど更に待ちましたが、リーフのオーナーが戻ってくる気配がないので、レストハウスへ行きました。館内放送で呼び出してもらうためです。ところが、インフォメーションがしまっていたので、仕方なく「リーフのオーナーの方はいらっしゃいませんか?」と何度か声を張り上げて呼びかけてみました。22時をまわっていましたから人は少なかったのですが、そこにいる人には反応がなかったので、他にもフードコートがあるのかと探し始めたところ、職員の方に呼び止められました。
事情を話したところ放送をしていただけることになりましたが、その方がいうには呼び出すには車両ナンバーが必要とのこと。1カ所しかない充電器の電気自動車を移動してほしいのだから、「日産リーフはすぐに移動を」とさえ言ってもらえればわかりますと言いましたが、納得されていないようでした。
そのまま車に戻りましたが、しばらくすると予想外に別の職員が車のナンバーを控えに来られました。これから放送で、まだ待ちが続くのかと半ばあきれながらトイレに行きましたが、帰ってくるとそのリーフが出ていくところでした。
構内放送を聞いたのか、たまたま帰ってきたのかわかりませんが、私の目の前20メートルほどを電気自動車ですから音も静かにリーフは走り去っていきました。
最初に書いたデータのように充電率90.5%にするのに、私のアイミーブは約9分しかかかっていませんが、待ち時間は1台のリーフに1時間以上でした。(修行が足りず、イライラしていたので正確に記録していません)
30分の充電終了時間近くになれば、すぐに迷わず構内放送をお願いしに行くべきだったと反省しました。
4回目は浜松SAです。(静岡SAから約57.2km)
充電時間:約11分
充電容量:6.5kWh
充電率:37.5%→91.5%
静岡SAで懲りていましたが、浜松SAと次の上郷SA間は72kmほど離れていますから、走行可能距離の長いリーフでももう一度出会うかもと思っていたところ、やはり停車していました。
今度はリーフのオーナーは車内にいらっしゃいましたが、何の気兼ねもなく充電器の様子を見に行ったところ、先にとばしてきたであろうリーフの残り充電時間は10分以内でした。そんなこともあろうかと待ち時間を短くするために、こちらは速度を抑えめに走ってきましたから、先ほどよりは少なくなりました。
その後、修行が足りない私は、・・・充電ガンを差し替える際にそのオーナーに静岡SAでのことをひとこと言いましたが、真意がわかってもらえたかどうか。「30分たったら車に戻ってきてくださいね(^O^)」と。
充電インフラがようやく整ってきたところですから、充電器の使い方・注意点が周知されていないこともありますが、気持ちよく使うために考えた充電を心がけたいものです。
5回目は上郷SAです。(静岡SAから約72.1km)
充電時間:約16分
充電容量:7.4kWh
充電率:29.5%→90.5%
あのリーフは名古屋ナンバーでしたから、もしやと思いましたが、ここにはいらっしゃいませんでした。
この後、上郷SAから尾張一宮PAまでは約46.6km、養老SAまでは約75kmですから、尾張一宮PAをとばして養老SAまで直接行く方法と、養老SAの前は長い登り坂になりますから電欠のことを考えるとアイミーブMグレードでは、尾張一宮PAでも充電しておく方法とが考えられます。(尾張一宮PAから養老SA間は約28.5km)
静岡SAでの充電待ちで時間ロスが大きかったので、電流が下がってきた90.5%で充電を終了し、走行しながら、尾張一宮PA手前で充電率が50%を越えていたら、そのまま養老SAまで直接行くという計画で走り始めました。
東名は車が多いと予想していたのですが、土曜の深夜ということもあってか思った以上にトラック等も少なく、電欠を心配して時速75kmで走っていても迷惑をかけることはありませんでした。同じ車速のバスなどを見つけては、コバンザメのごとくついて走りました。
尾張一宮PA手前で充電率は、49.5%でした。事前の想定からすると微妙な数字で判断に迷いましたが、養老SAの直前で24時間ディーラーが近くにある大垣ICで緊急避難的におりることもできましたので、そのまま走り続けました。
結果、養老SAにたどり着いたときには、残り走行可能距離は3kmと出ていました。
走り慣れた道ならまだしも、高速で残り3kmだとあせりそうですが、「燃費マネージャーFCM-NX1」の示す充電率にはまだ余裕がありましたから、あわてずに走りきることができたと思います。(と言いながらも、その率はあせっていて記録していない)
6回目は養老SAです。(上郷SAから75.1km)
充電時間:約14分
充電容量:6.1kWh
充電率:(記録忘れ)%→71%
EVオーナーズクラブのブログに充電器の設置場所は奥にあると書いておられたので、気をつけて見ていたのですが、深夜だったこともあってか場所を見落とし、一番奥のガソリンスタンドまで行ってしまいました。
スタンドの方に尋ねたのですが、それらしい工事をしていたのは身体障害者スペースの横で、まだ動いていないんじゃないかとか、次の多賀SAにはあるとかなどと教えていただきました。そのまま逆走するわけにもいかず、ハザードランプをつけながら、後続車のないことを確認し端をゆっくりと下がっていったら、身体障害者スペースの奥の暗がりに充電器(100A)はありました。
この先、関ヶ原IC付近まで急な登り坂が続きますが、自宅までの距離を考えると71%もあれば十分なので、途中で止めました。
先ほどのガソリンスタンドの方に、お礼と正確な情報を伝えるために立ち寄りましたが、スタンドの方の第一声は「え、もう充電できたんですか」でした。
電気自動車の充電時間というと30分かかるというのが「常識」かもしれませんが、必要な分だけ入れることで時間を節約することができますし、アイミーブMグレードのように電池の特性を活かせば、比較的短時間で充電することができます。
アイミーブMグレードは電池容量が10.5kWhと小さく、一充電走行可能距離は他の電気自動車と比べると短いですが、それなりに楽しむことができたドライブとなりました。
充電器利用料は1分間で8円で、復路6回の充電総合計時間は64分ですから利用料金は512円になります。(「三菱自動車 電動車両サポート」のプレミアム会員、会費月額1500円)
帰り道380kmを20km/Lのガソリン車で走り、ガソリン価格が135円/Lだとすると2565円かかるので、それを電気代512円で割るとガソリン代は電気代の約5倍です。
最近充電は1分毎料金だったりしますが、
コレ 充電が終わっても放置してると料金掛かり続けるとか、
むしろ、充電が終了しても放置してるとペナルティーで
より金が取られる様にした方が良い様に感じましたね。
日産なんか、未だに定額とかやってるみたいだけど、
むしろ充電終了すると外すまでの間は別途課金されるとかは・・・。
そうすると、放置抑止になったり、
それでも放置する車が多い所では
それに応じて(ペナルティーで徴収した金で)
充電器の増設が出来ないものかと・・・。
三菱の考え方だと、充電した電気代ではなく
充電施設の利用料金って事みたいだし、
占有に対しての課金ってのはアリに思えた次第。
(Webマスター:こまっと さん、コメントありがとうございます。
レンタルDVDのように延滞料金方式もありですね。
私は、日産の定額料金が問題だと思っています。
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム、スタンダードプランは月額3000円《税別》でいろいろなサポートが付いていますから、純粋に充電のみの料金ではありませんが、3000円払っているのだから1分でも多く充電したいのは当然のことでしょう。
しかし、少なくとも29分からの1分間は流れる電流は低くわずかな電気しか充電されませんから、次ぎに待つ人がいたら譲っても良いレベルでしょう。そこのところをしっかりとディーラーで説明しないと、いらぬトラブルのもととなります。
三菱だけではなくて、現在はどこでも基本的に施設使用料としてお金を払う方式となっています。
これは、現在の法律では、電気の転売が禁止されているからであって、電力自由化になれば、充電した分だけの課金が可能になります。
電気自動車によって電池の性能や容量は違うので、自由化が待ち遠しいです。)
投稿: こまっと | 2015/04/23 10:56
早急にSAには3~5基、PAには無人には1基有人には2基設置してもらうか
GSに設置してスタンドで運用してもらうかですね。
数が増えるとイタズラも増えそうでコワイですが。
(Webマスター:5月からの「高速道路利用実態調査事業」で充電待ちが頻発、という実態が示せれば増えるかもしれませんね(^O^))
投稿: 軽貨物 | 2015/04/22 20:21
リーフオーナーは謝られたのでしょうか?
マナーのを守っていただきたいですね。
EVオーナズクラブにお誘いすれば良かったかもしれませんね。(笑)
わたしはベーシックプランですから768円になりますね。
(Webマスター:
「静岡SAでも充電されていましたよね?」
「はい」
「30分たったら車に戻ってきてくださいね(^O^)」
「すみません」
という会話があったような^_^;)
投稿: 蜜 | 2015/04/22 17:42
高速道路での給油だと150円ぐらいじゃないですかね?
それはともかく、余程キッチリしていないと(性格)電欠やらかしそうでコワイですね。
想像に堅くないのは件のリーフ。
結局いく先々でハチ会わせる事になるのが精神衛生上ヨロシク無いです。
修行が必要ですね~
(Webマスター:ガソリンの価格差を考えると高速に乗る前に給油する人がほとんどであろうという前提です(^O^)
データを記録するという目的もありましたから、今回はきちっと取っていますが、基本SAで充電する、充電率を確認することで電欠は避けられます。
現在では、インターを降りればだいたい○○自動車インター店があり充電できる環境にあります。スマホアプリもありますしね。
30分ぎりぎりまでねばる必要はないのですがね。その辺りの知識もディーラーには新車を受け渡すときにオーナーに伝えてほしいです)
投稿: 軽貨物 | 2015/04/21 22:32