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2013/05/10

EVが販売不振?

リンク: 日産自動車のEV「リーフ」が販売不振、燃料電池と同じ末路に? 2013/05/05(日) 17:02:27 [サーチナ].

あいかわらず実態を把握せずに正確なことを書いていない記事です。(調査不足で書けないかも)このような記事が出てくること自体が,販売不振の一番の原因だと思います。つまり,売り手の側の正確な情報の発信不足です。

EVのデメリット(2013.1.19)

この記事では「最大の問題はインフラ整備」とされていますが,現在は日産の努力(2013年3月末現在,約800カ所)や国の整備推進方針(2013年から3年計画で急速充電器を3万6千基に)によって,インフラは整いつつあります。(2013年5月5日現在,全国に約1600カ所)また,2010年のEVの発売当初からインフラが間に合っていないという指摘はありましたが,そのころでもそれなりに工夫をして東京大阪間を往復しているEVは多数ありましたし,普段の近距離走行では「インフラ」は問題となっていませんでした。

それでも「最大の問題はインフラ整備」と書かせる理由は,不正確な情報による思い込みによるところが多いでしょう。たとえば,この記事には,『走行距離は200キロ、しかも、普通の充電で電池を満タンにするのに8時間かかる。「使い勝手が悪いうえに値段が高い」のは確かであろう』と書いていますが,走行距離が実質180キロだとしてもその距離であれば高速道路に整備されつつあるサービスエリア(SA)などの急速充電器を使えば,充電に時間はかかっても長距離を移動することができます。

また,走行可能距離を問題にしているということは出先での急速充電を想定しなければならないにもかかわらず,自宅や宿泊先のホテルなどでの充電に使われることが多い200Vの「普通充電」を持ち出してくることに違和感を覚えます。この場合の文であれば,「走行距離は実質180キロ、しかも、急速の充電で電池を80パーセントにするのに30分もかかる」にするべきでしょう。

急速充電で30分では待つことはできないということであれば,「使い勝手が悪い」といえなくもありませんが,自宅に21時に帰ってから朝6時に家を出るまでの間の充電が「使い勝手が悪い」となれば,携帯電話の充電もじれったいものとなるでしょう。

記事には「インフラを整備するには、インフラを維持できるくらい自動車が普及していなければならない」とありますが,インフラを維持できるくらいの普及のためにそれを急ぎすぎると,急速充電器の前に充電待ちの列ができてしまうでしょう。

急速充電器の維持には1年間で100万円ほどかかるそうです。

リンク: 急速充電器普及か? | All About News Dig(オールアバウト ニュースディグ).(2013.4.25)

日産では登録会員以外には30分で525円の料金を徴収しています。100万をこの525円で割ると約1905回で,これを1年365日で割ると1日に5台から6台が充電に来ないと赤字になる計算です。30分で1回ですから1日中切れ目なく充電できたとしても最大で48回,6台はそのうちの8分の1でもあります。

現在でも街中の急速充電器では,充電待ちの列ができることがあるそうですが,この連休中であれば,各SAでは充電待ちになってしまっていたかもしれません。EVの普及を急ぎすぎると,iPhoneの普及でつながりにくさが問題となってしまったソフトバンクの携帯のように,インフラ整備がますます問題になるかもしれません。ですから,バランスのとれた普及と整備が必要でしょう。

リンク: 日産EVが背水の陣 充電不足でインフラも未整備 まったく売れないエコカーに未来はあるのか?(1/2) | ビジネスジャーナル.(2013.5.1)

タイトルの件について,EVは売れていないといわれますが,2009年の法人向け販売から3年たった販売実績は,初期のHV車とほぼ同じであると,下記の著者はグラフを示しながら説明しています。

リンク: 電気自動車は本当に普及しないのだろうか : アゴラ - ライブドアブログ.(2013/03/15)

この中のグラフを見るとトヨタのハイブリッド・プリウスは1997年12月発売以来,6年間は年間1万5千台前後を推移しており,2003年になってようやく2万台になっています。トヨタのHV も販売不振が長らく続いていたのです。ですから,日産や三菱があと3年,普及に努めることができるか,その体力があるかが成功するか否かのカギを握っているのではないでしょうか。(2013.5.5の記事に加筆)

NEXCO中日本.の「2013年4月25日 利用者カードのお申し込みについて」によると 「現在、NEXCO 中日本利用者カードのお申し込みが大変多くなっており、4月下旬にお申し込みをいただいた皆様のカードの発送は6月上旬になる予定」とあります。「不振」といえど,そこそこは売れているようです。(2013.5.5の記事に再加筆)

 

コメント

相変わらず、調べもしないで思い込みで書く悪質な記事ですね。おっと、正しく定義すれば、「記事『風味』の戯れ言」ですね。マスコミとしての最低線を割り込んでます。

私がこの世界にいたときは、マトモな会社で働いていたので、「裏を取る」ことは最低線を割り込まない大切な作業とされていました。満充電で走れる距離も、充電時間も、それがどのタイプの充電かも、知らないくせに適当に書いているのが明らかです。

こういう「マスコミ風味」こそ、社会を混乱させる公害だと言えるでしょう。不振なのはマスコミのほうじゃないでしょうか。

(Webマスター:EVの足を引っぱりたいために書いているのでは,と疑りたくもなります^_^;)

設置ガイド大変参考になりました。

高圧契約の場合基本料金はデマンド(最大需要電力)で変わってくるので急速充電器を設置したことによりデマンドがどれだか増えるかで基本料金に影響してきます。急速充電器の使用状況によって変わってくるので低圧のように基本料金上がってしまうことはないと思いますが。

(Webマスター:なるほど必ずしも高額になるわけではないのですね。情報ありがとうございます。
この辺は知識とデータがあるわけではないので,『正確なことを書こう』といいながら私も他の人のデータを利用するしかないのが苦しいところです^_^;)

維持費100万の内訳は何なのでしょうか?
すでに高圧受電設備ある場所に急速充電器設置する場合は維持費は使用した電力料金になると思うのですが。カード認証なんかの課金システムにすると課金のための維持費、あと急速充電気自体の電気代と機器点検費用が急速充電器を使用しなくても必要になってくることは想像できますが・・・・

(Webマスター:「日産製急速充電器設置検討者向け工事ガイド」
http://ev.nissan.co.jp/CHARGE/GUIDE/PDF/charge_pdf_01.pdf
によれば,低電圧でも年間約60万円の基本料がいるようなので,高圧では100万円ぐらいになってしまうのかもしれませんね。)

この二つの記事って、以前に読んだ記事と同じ内容ような気がするのですが。日付を確認したら5月5日になっていたので???なんです。
リーフって初代プリウスよりは売れているようなのですが。
4月のアメリカの販売台数1937台。3月も2236台
4月の日本販売台数はどのくらいだったのでしょうかね。

(Webマスター:原稿の使い回しのようです^_^;

プリウスも当初は売れなかったようですが,こういうのはトヨタに対するマスコミの対応とその他に対する対応の違いでしょうね(^O^))

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