カブトムシ、蛹化を果たす
我が家のカブトムシたち、昨年は5月中旬あたりから次々と蛹室を作り始めたが、今年は不順な天候にも影響されてか幾分のんびり気味だ。それでもリクガメROOMに間借りしている本隊の幼虫たちは5月の下旬頃にはケースの外側から所々に蛹室の一部を確認できたが、肝心の観察用エース分隊2匹のうち1匹がそれらしき様子を見せたのは6月の頭になってからだった。
またしてもこの位置。いやが上にも昨年の悪夢が蘇る。しかもこの個体、あまりに元気すぎて、蛹室が作りやすいようにとせっかく最後のマット交換時に押し固めておいたマットがすっかり耕されてしまい、昨年以上に脆そうな蛹室だ。
もともと今年はこのエースたち(最もサイズの大きい幼虫2匹)の蛹化の様子を撮影する予定だったので、彼らが良い位置に蛹室を作ってくれなかった場合には強制的に人工蛹室へ移って貰うべく5月中旬には既に人工蛹室を作成していた。
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■人工蛹室作成の手順■
①蛹室に使用するのは昨年と同様100均ショップでフラワーアレンジメントの土台用に売られている「フラワースポンジ」。「オアシス」の和歌山版だ。道具はカッターとスプーンでOK。
②飼育ビンだと曲面が周囲の映像を集めてしまい撮影し辛かったので今年は観察しやすい透明ケースも用意した。
③ケースのサイズに合わせてカット。
④ケース前面の傾斜具合に合わせてスポンジも斜めにカット。
⑤トイレットペーパーの芯よりほんの少し小さめのサイズで人工蛹室の目星を付ける。
⑥ティースプーンで少しずつ掘り進める。いきなり大きく掘ろうとすると有り得ない所から真っ二つにスポンジが割れてしまうので注意だ←経験者(笑)。
⑦こんな感じ。森永の「練乳氷」をチマチマ食べながら掘り進める時と同じ要領だ。
⑧撮影しやすいように前部は開放。しかしあくまで蛹室優先なので開放部は蛹室の直径よりもやや小さめにする。深さは成虫のカブトムシが入ったと仮定してツノが上から飛び出ないぐらい。
⑨上から見るとこんな感じ。底はまん丸く。スプーンである程度ならした後、指で押さえると掘削面は驚くほどキレイになる。
⑩ケースにはめてみた。イイ感じ。
⑪洗面所で削りカスを洗い流すと同時に水を含ませるとズッシリとブロック並みに重くなり、蛹室部分は水分で光沢すら見える。
⑫ケース前面の傾斜部分に人工蛹室の前面傾斜部分がピッタリと密着するように、スペースに余ったスポンジを詰めて養生する。
⑬同じようにもう1つ作って完成。
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早速、モロモロの蛹室を掘り返して蛹化準備に入りつつあった幼虫(まだ前蛹になっていなかった)を取り出し、人工蛹室に移してみた。が、その翌日…
今年のエースたちの活きの良さを甘く見ていた。人工蛹室の所々を噛み砕いて脱出を計り、あんなに美しかった人工蛹室に一夜にして甚大な被害を与えた。取り出すのが少し早かったようだ。
↑6月2日。トイレットペーパーの芯に切り目を入れて径を少し絞り人工蛹室に挿入。前蛹になるまでの防御壁とした。強制蛹化促進モードである。それから約3日で↓このとおり。幼虫もようやく観念したのか前蛹(アゴや足が動かなくなり土を掘ることが出来なくなる)になったのでトイレットペーパーの芯はお役ご免。
↑6月5日。特に変化無し。
↑6月6日。まだまだ肉肉しいが、かつてのような透明感はもう無い。
↑6月7日。ケース前面に押し当てていた背中の部分が平らになったまま戻っていない。弾力性が失われているようだ。
↑6月8日。相変わらず腹筋運動はするが足は完全に退化している。
↑6月9日。肉の層1つ1つに小じわが目立ってきた。
↑6月10日。特に変化無し。
↑6月11日。特に変化無し。
↑6月12日。僕のカブトムシ飼育におけるバイブルとも言えるコチラのサイトで表現されている「まゆ毛状のアザ」のようなものがうっすらと見えてきた。バイブルの通りに進めば蛹化約3日前ということになる。
↑6月13日。まゆ毛状のアザが昨日より濃くなってハッキリ確認できるようになった。
↑6月14日。2対目以降のまゆ毛状のアザがうっすら確認できる。
↑6月15日。1対目のまゆ毛状のアザが立体的に浮き上がり、表皮が薄茶色からやや光沢を帯びたべっ甲色に近くなった。いよいよか?いよいよなのか?!バイブル通りだとまゆ毛状のアザ出現から3日目の今夜が予定日。バイブルの写真に比べるとシワシワというよりムチムチしているので本当に今夜蛹化するかどうか自信は無かったが、16日へと日が変わると同時に念には念をの気持ちでライト、三脚、ビデオカメラをセットし、録画を開始した。
そしてその3時間後…感動の蛹化ショーの始まり!!!
いやぁ…もう本当に感動の一言。初めてカブトムシを飼育した小学生時代から30数年越しの体験にリアルタイムで朝4時まで釘付けになって見入ってしまった。蛹化完了後も、もう十分皮は脱げているのにプニプニと激しく動き、その度にツノが蛹室の壁に押し当てられプルンプルンと折れ曲がるので千切れてしまわないかとハラハラドキドキしてしまったが、その日の夜のすっかり色が定着して立派な蛹になった↓この状態を見ると
前蛹時代ギュウギュウに抑え込まれていたツノを大きく伸ばすための彼らなりの本能的な動きだったのかも知れないと感じた。
翌日、よよこも幼稚園から帰ったチョビンと一緒にビデオでその美しい完全変態の様子を食い入るように、つぶさに見つめ、生命の神秘に不思議な感動を覚えた様子だった。もう1匹のエースは前蛹となって5日ほどになる。タイミングが合えば再度撮影にチャレンジしたい。
















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