ホームシアタールーム復活【後編】
■ホームシアタールーム復活【中編】からのつづき
以前ならAVアンプはともかくプロジェクターなどは現物を見て、実際の映像を見てからでしか購入など考えられなかったが十年前にSHARP XV-Z5000を購入した元祖「赤い看板」のお店は今や消滅し、安心より安さを求めるようになったこの状況下においてはそんな贅沢は言えない。
ネットで家電製品を購入する際の鉄板ルート、商品サイト→IT情報サイト→カカクコム→2ch関連スレ→SNS関連コミュニティ→個人サイトをじっくり読んでからの決定に迷いはなく、よく利用するネットショップで注文。
翌晩にはAVアンプが無事到着し、早速設置作業に取りかかる。RX-V767ではS端子が無くなっており、代わりにD端子やHDMI端子に繋ぎ替える。HDMI端子に繋ぎ替えられる機器については音声コンポジットケーブルも必要なくなるので、それらを全て撤去すると、これまでAVアンプのお決まりの光景だった背面のゴチャゴチャが嘘のようにスッキリする。これだけでもこの十年のAV界の進歩をヒシヒシと感じる。
DSP-A2に代わってラックに収まったRX-V767はまるで何年も前から其処にあったかのように違和感なくしっくりと落ち着き3年半ものあいだ血を通わせることの無かったAV機器たちの新たな心臓として程なく力強い拍動を始めた。
数日遅れで届いたEH-TW4500には、その軽さとコンパクトさで驚愕する。XV-Z5000が550x470x230(mm)14.5kgなのに対してEH-TW4500は450x360x136(mm)7.5kgなのだから、カタログ値だけでも十分その軽さは認識できていたのだが、XV-Z5000を大阪なんば日本橋から和歌山まで電車を乗り継ぎ持ち帰り外モモを赤黒く腫れ上がらせた身(「十年一昔」参照)としては現物を手にした瞬間実感するシェイプアップぶりに数値以上の衝撃を受けたのだ。
実際に投影してみるとそこから映し出される映像には溜息が出るばかり。小さな事だが、調整項目メニューが豊富なのとそのメニュー自体の美しさも僕には大切なポイントだ。
下の写真は上がXV-Z5000、中央と下がEH-TW4500の映像だ。ソースが異なるだけでなく条件も同じではないので比較しようがないが、イメージとして見て欲しい。やはりEH-TW4500のパネル画素数の優位性は歴然で非常に緻密できめ細やかな映像になっている。EH-TW4500の映像の写真は撮影時に部屋の間接照明が点いたままだったので黒が浮いているが、上の写真と同様に部屋を真っ暗にすればキリリと引き締まる。
プロジェクターなのに字幕がこんなに綺麗で読み易いなんて十年前なら三管式プロジェクター以外には考えられなかっただろう。圧倒的なまでにこの十年間の進歩を見せつけられる思いで隔世の感があるが、その恩恵を十年前より安価で受けられるというのは年を重ねるごとに自由に出来るお金の額面が縮小してきている僕的には大いに有り難い。十年に一回の買い物万歳!!である(笑)。
RX-V767はDSP-A2の後継機としては流石に力不足の感は否めないが、偉大な選手ルイ・コスタの再来と云われ、その重圧に押し潰されることなく、デコなきあとの代表チームを自らのスタイルでゲームメイクしていくことが期待されているジョアン・モウティーニョよろしく、周辺機器たちを活かしていってくれることだろう。
またEH-TW4500も、XV-Z5000が当時のAV雑誌の高評価を総ナメにしていたことやXV-Z5000にあった電動レンズシフトや電動フォーカスが本機では手動だったり、台形補正が無いことを思うと小粒感は否めない。しかし、XV-Z5000にも負けないクラス一流の明るさや細やかな設定項目、目を見張るような美しい映像は、一流のパスセンス、ゲームメイク、エレガントな身のこなしでリケルメ後継と云われるハビエル・パストーレを思わせる。同じEPSONから秋に発売される反射液晶タイプのプロジェクターにその存在意義さえ奪われそうな微妙な立場もライバルの多いアルゼンチンらしい。
2010年4月から始まったホームシアタールーム復活計画はこうして数々の難局を乗り越えて9月末に完了した。家族3人での記念すべき初映画鑑賞会の作品はもちろん先日購入した『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』だ。
ちょびんはこの夏、CSで「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」や「大決戦!超ウルトラ8兄弟」を見て以来、すっかりウルトラシリーズの虜になっていて、最近の作品にもよく登場するハヤタ、モロボシ・ダン、郷秀樹、北斗星司たちのことは親しみを持って“おじさんウルトラマン”と呼んでいる。
ダイナやメビウスあたりになると僕にはもうさっぱりなのだが一目で「あっメビウスだ!」「ダイナかっこいいね!」などとしっかり識別できているちょびんに驚きつつ、そんなちょびんの横顔を見ながら実に微笑ましく、そして密かに幸せを感じる僕なのだった(笑)。
■ホームシアタールーム復活【おまけ】につづく。










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