激動のゴールデンウイークを振り返る【後編】
■この記事は【前編】からの続き物です。感情移入するためにも前編を読んでから本編をお読み下さい。
11時半頃から居眠りを始めたチョビンが睡眠サイクル90分目という最初の浅い眠りで目覚めなかったということは、次回は14時半頃に浅い眠りが訪れることになる。
現在地から次のショップのある堺プラットプラットまではそう遠くない。せいぜい30分ぐらいだろうか。まいった…次の店に着いてもチョビンが寝っ放しだとしたら起きた時のグズリはきっと抑えきれないものになるだろう。どうしたものか…
そういえばあまりに遠過ぎて今回の目的地としては候補から外したショップはどこだっけ?確か関西初のリクガメ専門ショップ…いや、関西最大のリクガメ専門ショップだったか?人間も40余年生きてるとモノ忘れが酷くなって困る。こんな時は愛機BlackBerry Bold 9000で「関西 リクガメ」をサクサクっと検索してみると…
ああ、コレだコレコレ。大阪府門真市にある「トータススタイル」。「関西初」じゃなくて「西日本初」のリクガメ専門ショップだった。サイトを見ても流石リクガメ専門というだけあって取扱いリクガメの種類は桁外れ。生体の価格は決して安いとは言えないがサイトを見る限りに於いて飼育設備は完璧。個体別管理も行き届いていて更新も頻繁だ。でもなんで門真なの?門真って…こんな所よ?
あとちょっと走ったら京都が見えるよ、京都(笑)。いくら車社会に生きる田舎者といえど、これほどの距離を走ることは滅多に無い。大阪狭山の病院や大阪南港の見本市に行くようなのがいわゆる遠乗りレベルで、普段はせいぜい和歌山市・阪南・泉佐野・和泉・岸和田・貝塚あたりをウジウジと走っているに過ぎない。一度だけよよこの実家のある神奈川まで行ったことはあるがそれは特例中の特例だ。
大阪市内で青春時代を謳歌した兄なら何でも無い距離なのだろうが大学1年の夏に愛媛県伊予三島の合宿免許で免許を取得し、青春のドライブは東京西部と神奈川がメインだった僕にとって「大阪市内は車で行ってはいけない場所」だと自戒していた。そんな僕がその大阪市の東端をすり抜けて門真市だなんて…
途中かるい渋滞に遭って1時間と少し経過したところで目的地近くの外食店駐車場に到着。ナビには水口画伯もおすすめの「夢庵」が表示されていたが到着してみると「ガスト」に業態変更されていてガッカリ。ここでチョビンが目覚める。息子よ、父は頑張ったぞ(泣)。
先述のように長い間「大阪市内は車で行ってはいけない場所」だと自戒していたが結果はそうでもなかった。連休中で業務用車両が少なかったのが良かったのかも知れないが、強引と思われた運転にも遭遇せずサンデードライバーが多いだろうに皆、胸が透くほど運転がウマい。これじゃむしろ和歌山の方がトンネル無灯火、信号待ち灯火、脳内指示器、時速20km/h運転などなど、よっぽど酷いと言える。そんな思いを巡らしながら何年ぶりかのファミレスとなった「ガスト」で軽くランチを食べ、目的地「トータススタイル」を訪れた。
サイトに「駐車スペースは6台」とあったが実際には3台分を店舗スタッフのものらしき車で使用していて3台しか空いていなかった。2階へと続く階段を昇るとガラス扉に「小学生未満のお子様の入店はお断りします」と書かれた貼り紙がありギョッ!とする。これは情報に無かった。ガラス扉の先にはさらに貼り紙があって「小さいお子様連れのお客様は必ずスタッフまでお声をお掛け下さい」的なメッセージが書かれている。
ダメなのか?チョビンは出入禁止なのか?チョビンに何と説明すれば??
ドキドキしながら入口近くで店内放し飼いのアルダブラに給餌していた女性スタッフに恐る恐る問いかけてみると「リクガメは神経質なので放し飼いのリクガメの甲羅や身体に触れたり、ケージ等に乱暴に触れないよう注意していただいたらイイですよ」とのこと。なんだ、そういうことか。キットこれまで色んなお客さんに悩まされてきたんだろうなぁ~と思いながら無事入店を果たした。
店舗はビルインタイプのコンビニエンスストアぐらいの広さ。入口を入ってすぐ左側に飼育グッズや飼育本の棚があって、それとレジカウンターに挟まれる形でアルダブラ専用ケージが島型に配置されている。そのまま右後方にUターンするように通路を歩いていくと部屋の壁際と中央の島に大小様々なケージがビッシリ置かれていてサイトで見たままの多種多彩な生体たちが活発に動き回っている。随所にファンヒーターと加湿器が設置されていて店内はリクガメに最適な温湿度が維持されているため店内を一周廻り終える頃には汗が額から滝のように流れ落ちる。冷静な判断が出来なくなるにはちょうどいい(笑)。
一方よよことチョビンは終始アルダブラゾウガメゾーンに御執心だ。とりわけ30cm弱のこの個体の人馴れと愛嬌の良さに感動していた。
その間、3人ほどいたスタッフの2人は隣室の流し台で給餌作業の後片付けを、残る1人はレジカウンター横のPCモニターを険しい顔で覗き込んでいた。アタック(セールス押売り)が一切無いのは好感が持てたが、なんでだろう?・・・なんだか長居しにくいのだ。暑くて湿っぽい室内環境のせいなのか、洒落た造りの店内のせいなのか、重量級リクガメたちの生霊のせいなのか、店舗スタッフが放つ特有のオーラのせいなのか…。これまで、コレ系のショップでは布施のRAIN FOREST、住吉のZOO、和歌山のAZなどを訪れたが、これほど長居し辛かった店はなかった。「小さなお子さん」への先制パンチが思いのほか深く僕のメンタル部分に効いていたのかも知れない。
せっかく門真くんだりまで来たので本当はもっとユックリしたかったのに、そんな僕のメンタルの弱さから長居できなかった為に色々と書いてしまったが、生体の状態はさすがに抜群だ。これだけ緻密に管理しているお店の生体なら通販でも間違いないだろうと思わせるだけの説得力がある。
…と書きながらいま改めてお店のサイトを見ていたら「近畿圏に住んでいる方は店頭で直接買って下さい」だそうだ。近畿のおまけは見逃して欲しいゾ。
結局レプティバーク8.8Lを1袋購入して店を後にした。全体としては割高だが、ホシガメの安さには眼を見張るものがあった。状態の良さから通販で購入できるならぜひ今後も利用したいお店だった。
最後の目的地「ひごペットフレンドリー堺プラットプラット店」に到着したのは17時頃。こちらも泉ヶ丘店と同様広い売場に多種多彩な小動物が幅広く取り扱われていてこの日も家族連れでゴッタ返していた。リクガメケージはやはり2ケージのみ。またしても唯一いたホルスは売約済みの札が付いていて人気を伺わせる。他はギリシャとヘルマンのみだったが、そんな中でも綺麗なカーキー色で甲高なテレストリスギリシャが目を引いた。まるでエジプトリクガメのように真ん丸なのだ。成長すれば冬瓜のようになってしまうのだろうが現時点(13cm程度の段階)では無敵の可愛らしさを誇っている。表示価格は32000円。20%OFFで実売25600円。テレストリスギリシャにしてはやはり安い。チョビンそっちのけで小一時間リクガメ売場の前で悩む僕を見かねたよよこが、ここで想像だにしなかった衝撃の言葉を放つ。
「私もこれまでアナタのおかげで色んなリクガメを飼ったり見たりしてきたけど、さっき門真で見たアルダブラほど可愛いリクガメは見たこと無いよ。もし、りっちゃんにプラスしてホルスやギリシャを飼うぐらいなら私はアルダブラがいい」
な、な、なにをぉぉぉぉぉ~~~!!!!????
条件としては屋外飼育できるよう裏庭に飼育小屋をほったてること。もちろん、飼育小屋の工作は愚か、まだ当分「飼う」ことも「買う」ことも不可能なのだが、よよこの言葉に深く感動した僕は夢見心地で帰途に就くことになる。アルダブラのためには無駄使いはしない。夢のアルダブラの前に立ちはだかるものなど何も無いのだ(笑)!!
途中、堺のはずれでチョビンが昼間食べた物を吐いたりして大変だった(泣)が20時ごろ無事家に到着した。
あれから1週間。
無茶なドライブが祟ってか、その後、家族全員が風邪をひいてしまい僕もよよこも風邪薬と滋養強壮剤のドーピング三昧に。チョビンに至っては9日からマイコプラズマ肺炎を発症してしまい、そのクセ昼間はそこそこ元気なので長いゴールデンウイークを謳歌している。
よよこの一言で驚きの展開を見せた我が家のリクガメストーリー。果たしてこれからどうなることやら。楽しみでしょうがない。




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