自転車と三輪車
■「七寒八温 2011」の続き。
僕が幼少の頃、4つ離れた兄から譲ってもらった幼児用自転車「カブトムシ号」が自分にとって初めての自転車だった。小径のタイヤで小さな身体でも乗りこなし易く、コマ(補助輪)付からコマ(補助輪)無しへのステップアップもこのカブトムシ号で無事乗り越えた。
小学生ともなればそれなりの自転車も買い与えて貰ったのだが、その後も実に小学校中学年の手前まで好んで「カブトムシ号」に乗っていた。共に成長し、自分の身体の一部のように扱うことが出来るようになった自転車を簡単には手放したくなかったのかも知れない。
そんな思い出の影響もあり、チョビンには出来るだけ早い時期に自転車を買い与えたいと思っていて、2歳の誕生日に購入している。
一般的に「三輪車」を経て「自転車」に移行するのが自然な流れだが、三輪車を経ることで確実に1万円前後の出費が余計にかかることに難色を示した僕(←コラコラ!)は当時『三輪車をパスしていきなり自転車!2歳から6歳まで長く使えます』という何とも魅惑的な、そしてどこかあの「カブトムシ号」に似たフォルムの自転車をチョビンに買い与えたのだ。
ところが僕のそんなケチな企みを見透かしたかのように1ヶ月経っても2ヶ月経ってもチョビンは自らペダルを漕ごうとせず(シャーと後ろに漕ぐのは軽いのでする)よよこに手押ししてもらって喜ぶばかり。手取り足取り色々と指導してみて判ってきたのが「ペダルを漕ぐ」ことで「自力で前に進む」ことをどうやら理解できずにいるようなのだ。
こればかりは言葉もつたない2歳児にとって「話して教える」よりも「三輪車で実体験する」ほうがウンと効率的で容易だと身をもって思い知らされた僕は屈辱感に塗れながら西松屋で展示品処分の2480円の三輪車を購入するに至った。
さすがは「足」という動力がペダルを介して前輪に「直結」した三輪車である。前後どちらに漕いでも空回りすることなくそれに応じた方向に進むという仕組みはチョビンにもすぐ理解でき、後は以下のように少しずつだが成長を遂げていった。
勿論、現在もまだコマ(補助輪)を外すようなレベルには達しておらず自転車を操る筋力とコツを身につけている段階なのだが、以前はともすれば5分程度で飽きてしまい、乗るように言うと半泣きになるようなこともあったのだ。それを思えばこのところのチョビンは積極的になり、むしろ随分と自転車に御執心だと言える。
好きこそ物の上手なれとは良く言ったもので、やはり本人が好きにならないと努力も工夫もしないので進歩は望めないものだと言うことを思い知らされた。
是非とも色んなものに興味を持って「好き」になって「上手」になっていって欲しいものだが、詰まる所その成れの果てが僕のようなミーハー&器用貧乏なのでは?な~んて考えたり考えなかったり・・・(笑)。育児は実に奥が深い。




コメント