魅惑だらけのクルマ選び【前編】
当ブログで取り上げることは極めて少ない自動車部門。
以前、愛車アコードのウインカーリレーを交換した際にも書いたが、本体、パーツともに価格的にパンチの効いている『自動車』にこだわり始めると他の何十という趣味を諦めなければならなくなるので、趣味に生きる僕の自己防衛本能が自然に働いて、僕自身、自動車に対して「移動手段としての自動車」以上の想いを傾けないよう意識してきたのが大きな理由だ。
ところが昨秋、そうしたスタンスを根幹から揺るがす事態-愛車「ホンダ アコード」との別離-が突如としてやってきた。
それは2014年10月末のこと。僕は車検見積もりのためにカーディーラーを訪れていた。このところのアコードは2年毎の車検が呪わしいと思えるほど大きな修理を必要とする不良箇所が毎度立て続けに見つかり始めていた。
今期は夏頃からラジエター周りの複合的な不具合を認識していて、このあたりの修理&交換は覚悟していたのだが、エンジニアから言い渡されたのはラジエターホース、ラジエター本体にとどまらず、タイミングベルト、オルタネーター、ウォーターポンプ、パワステポンプ、エンジンマウントなどなど…要交換箇所のオンパレード!そう、17年間で走行距離13万キロをようやく超えたアコードももはや満身創痍だったのだ…。
中古パーツをかき集めて修理しても軽自動車1台が買えてしまう勢いになってしまった修理代金概算(あくまでも見積もりなのでそれ以上の可能性もあった)は、僕に新たなローンを組む決意をさせるには十分すぎる原動力となった。
車の選定にあたっては非常に面白い変遷経路を辿った。
「家庭用乗用車」として僕の頭のイメージに有るのはセダンだ。物心ついた時に父が乗っていた64年式30型セドリック。その後も230型セドリック、S7、11,13型クラウンと贔屓のメーカーは、日産からトヨタに移ったものの常にガッシリしたボディーのセダンが我が家の顔であり、それが幼少期からの僕のマイカーのイメージそのものだった。
上京した年に初めての車として乗ることになる初代カリーナEDも今思えばそうした4ドアセダンへの強い憧れ故の選択だったのかも知れない。
祖父から譲り受けたアコードに乗っている時も、街ゆく車を眺めながらいつかまた自分で車を選ぶ時のことを思い巡らしていたが、その気持とは反比例してこの15年間における自動車全般のデザインの画一化と凡庸化には閉口していった。
流線型のボディーに吊り目のヘッドライト。出っ尻で歯を剥きだしたようにギラついたフロントグリル。
どうしてこのような個性の無いデザインばかりになってしまったのかと嘆きを周囲に投げかけると大抵「生産性と燃費抑制を再重要視した空力優先デザインでは?」といったような答えが返ってくる。
所詮カタログ掲載の燃費値など全くあてにならない。そんな机上の数値のリッターあたり0.数kmが変わる程度なら70~80年台のような個性的なデザインを優先した車が発表されれば燃費よりも手堅く掴める顧客は増えるはずなのに…などとこぼす毎日を送っていた。
僕に限って言えば、例えばプリウスなどは今僕がデザイン的に最も好ましく思っていない車の筆頭なのだが、ボディーだけでもユニークな形にしてくれればそれだけで選択肢には入るというものだ。
今後ますます税金が高くなり、維持費が高騰する中で燃費の良くない自動車が売れるとは考えにくいのも理解できるが、コペンやハスラーなどのヒットを見習ってここは大手メーカーにも勇気を持ってもらって懐古主義的なデザインを採用した「大衆車」を普通車でも出す方向に一歩足を踏み出して欲しい。
さて、そのメーカーだが、今回新車購入を検討するにあたり、僕自身、縁故のある自動車メーカーといえばトヨタ、ホンダ、スバルの3社になるのだが、和歌山での自動車生活でとても世話になり、経済的に極めて苦しい時期(今も否定できない…TT)などは正規カーディーラーであるにもかかわらずユーザー車検なみの価格で代行をかって出てくれ、ちぇこふ家の苦境を親身になって大いに助けてくれたのはネッツトヨタだけだった。
実は昨年、セカンドカー兼事業用車であったスバル・サンバーディアスが臨終した際も、なぜダイハツ・タントエグゼという着地点に至ったかというと、世話になったネッツトヨタで1ヶ月以内に納車可能な予算に収まる軽自動車がそれだけだったからに他ならない。なんとかネッツの恩に報いようとヴィッツやスペイドも見てみたが、トヨタの低グレード普通車の作りが四半世紀前のスターレットやコルサと重なって見えるほどの安っぽさであることに腰が砕けてしまった。それに比べてダイハツの軽の内外装の充実と快適さの向上ぶり…やはり餅は餅屋といったところだろうか
いずれにしろトヨタとダイハツ、繋がりはあるとはいえ、ネッツにとって大きな利益とはならない買い物となって大変心苦しかったが、その代わり保険やメンテナンス、その他もろもろすべてを今後もネッツでお願いすることを約束した。
そんな矢先のアコードの後継車探しである…^^;
日頃から路上での僕の「嘆きの対象」となっているプリウスとミニバン系は除外した上でネッツで取り扱っている現実的な乗用車となると…
オーリス、アヴェンシス、RAV4…ぐらいだが…
RAV4はともかく、なんでみんなプリウスの親戚みたいな顔してるの?事実上の選択肢はRAV4だけか…と妥協に妥協を重ねた上でRAV4を見ていると僕の脳裏をどうしてもあの車がチラつき始める。そう、「ランドクルーザープラド」だ。日本を代表するSUVの雄、ランドクルーザーの大衆乗用仕立てヴァージョン。
セダンを取り巻く環境が僕の理想から逸脱しつつある中、10年ほど前から「いつかは乗りたい車」の筆頭に躍り出ていたものの、そのあまりもの嗜好性の高さと高価さ(ちぇこふ家にとってTT)で事実上封印してきた愛すべき車だ。
あのプラド…いまはどうなってんだ?
そう、恐ろしいことに僕の脳内自動車情報は20年ほど止まったまま…もちろん街ゆく車でその大まかな流行や動向は認識していたのだが新車情報などについては全くもって疎くなっていた。しかも御存知の通り、プラドを取り扱っている販売店はトヨタでありネッツではない。いけないいけないと思いつつもその話をするといつも懇意にしているネッツの営業さんがにこやかに微笑んで快く奥からプラドの最新カタログを持ってきてくれた。
あ…これ見たことある…
最近良く走ってるヤツだ…
これが…今のプラド…なのか…
なんか…
思てたんとちゃ~~~う!!!
これじゃまるでウルトラマンベリアルやん…TT
なんでSUVまでこんな顔にしちゃうかなぁ~…
かつて憧れていた車が世間の流行(?)に流されて僕の嫌いな方向へ迎合した形に変貌を遂げていたことに大きく落胆した僕は太田裕美“木綿のハンカチーフ”の一節「♪都会の絵の具に~染まらないで帰ってぇ~染まらないで帰ってぇ~」を心の中で何度も何度もリフレインしながら、鳴り物入りで再販開始して間もなかったランクル70のカタログ等にも目をやっていた。
…とその時、傷心の僕の目に飛び込んできた車が…コイツだった。
ここ5~6年で地元の街でもたまに見かけるようになった車。この装甲車のようなガタイ。愛らしい丸目。「空力?何ソレおいしいの?」とでも言いたげなフォルム…僕にとってはどれもが魅力的。まるでゾウカブトやゾウガメのようだ。
その存在感は圧倒的で、視界の何処を走っていても見つけてしまうほど。街ですれ違った素敵な女性でも見るように、いつしか僕はその車を無意識に探し続け、ようやく見つけてはうっとりとしながら目で追うようになっていた。
どうしてこんなに心惹かれるんだろう…それを自己分析してみると意外にも答えは僕の幼少期にあった。
男なら誰にでもある(であろう)トミカのミニカーを集めていた少年時代。その終焉を迎える高校生頃にもなるとコレクションは数十台に膨らんでいた保有台数。特に好きな車種に関しては同じ物を複数台持つようになっていた貴兄も多いのではないだろうか。
僕の場合それが前中後期に分けると…
前期が映画「バニシングin60」で好きになったマンタに似ていた日産R-382
中期は漫画「サーキットの狼」で好きになったトヨタ2000GT
そして後期…最後を飾ったのが…コレだった。
ランボールギーニ・チーター…LM002…
元々軍用として製造されるもその夢絶たれて一般用オフロード4WDカーに転身して生まれ変わるという変わった経歴を持つ。このミニカー、5台は持っていただろうか…。ラジコンも持っていた。なぜそんなに好きになったのかは不思議とこれだけは思い出せない。無駄にこうした記憶力だけはいい筈の僕が全く思い出せないのだからひょっとしたら一目惚れだったのかもしれない…。
そんな思春期に刷り込まれた愛しい車としてのランボールギーニ・チーターの面影をそこはかとなく感じさせるFJクルーザーと恋におちてしまうのは無理もないこと。もはや宿命的出逢いだったのかもしれない。
でも…お高いんでしょ~?
アメリカ帰りでSUV・クロカン方面ではカルトファンを擁するほどの高嗜好車であることは知っていたので構えていたが…いざカタログで詳細を確認してみると…
あれ…?値段はプラドと大差無いのか…
V6 4000CC(ハイパワーでもアイドリング音は静か)
パートタイム4WD(だから手の届く価格帯なのか)
276馬力(このクラスなら必要十分)
燃費リッター8km(時流フル無視の逆行ぶりがいいw)
2t車幅1.9m(トラックみたい。でも5人乗りw)
オフローダーでありながらファミリーカーであるというこの歪(いびつ)さ…この突き抜け感…このルックスでありながら寂しがりやで分類は愛玩犬という、これまた僕の大好きなブルドッグに通じるものがある。
待てよ…もっとピッタリ来る生き物を覚えてるぞ…
あっ!思い出した!
映画「ジョン・カーター」に出てくるウーラだ!
YouTube: John Carter "Woola" - Clip
うんうん、これこれ(笑)かわええ~
いい!やっぱり好きだ…この車。
大きな買い物なのでもちろん家族にも長所短所すべてを洗いざらい話して確認をとる。
よよこ「あなたが車のことでこんなに熱く語るの初めてな気がするからよっぽど好きなんでしょ?いいよ」
ちょびん「本当に?これ乗れるの?やったー!かっこいい!!」
ネッツ営業さん「この分野ではウチの出る幕無いですから^^;」
ごめんねネッツトヨタの営業さんTT
保険も車検もメンテも全部ネッツさんでお願いするからね。
そんなわけで(どんなわけで?)次期ちぇこふ家1stカーはTOYOTA FJクルーザーとあいなった。









































最近のコメント