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2012/07/07

EVがクリアすべきハードルは高い?

リンク: 電気自動車(EV)がクリアすべきハードルは高く、発想を変えたほうがよさそう

「高い」「重い」「走行距離が短い」「充電に時間がかかる」といった問題をクリアできない

著者のプロファイルを見ると「自称「マーケティングの棟梁」」となっていますが,EVについての調査不足というか,先入観?にとらわれているというような記事になっていますので,補足?しておきたいと思います。

(電池が)「高い」問題

販売価格に対する電池の値段の割合は公表されていませんが,リーフやi-MiEV発売初期には車両価格の半分ほどと言われていました。(i-MiEV Mグレードは2011年発売)

ところが2012年7月にアメリカで発売されるHondaのフィットEVは,291万円(3万6625ドル)と発表されています。フィットEVと同じ東芝の電池SCiBを約半分の10.5kWh積む三菱i-MiEV Mグレードが265万円ですから,単純に10.5kWhの電池代をMグレード価格の半分(約132万円)とするならば,HondaのフィットEVは,423万円といわれてもおかしくありません。それなのに291万円ですから,電池の価格はずいぶん安くなっていると考えられます。おそらく,現在は132万円と言われた額の半分以下ではないでしょうか。(アメリカ価格は日本価格と基準が違います

(電池が)「重い」問題

EV用リチウム電池より軽いパソコン用の汎用電池18650タイプを使っているマツダ デミオEVは比較的車重も軽いそうです。デミオEVは1180kgでデミオ13-SKYACTIVは,1020kgですから160kg増です。i-MiEV Mグレードは1070kgで三菱のアイは900kgですから170kg増です。これだけの重さがあっても加速に違和感はなく,かえってスタート時にはEVの力強さを感じます。(床に敷き詰められているのでその重さが安定した走行につながっています)

電池が軽ければ軽いほど電費はよくなりますから電池の重さはクリアすべき課題ではありますが,その問題は大きくないでしょう。

(EVは)「走行距離が短い」問題

現状のリチウムイオン電池24kWhを積むリーフで航続距離は,約200kmです。これを短いと考えるかどうかは使い方にもよります。私は実質走行距離が100kmのi-MiEV Mグレードに乗っていますが,毎日の通勤と休日の街乗りで不便を感じたことはありません。

新しいところでは,2013年中に量産開始する予定のSIM-WILは351kmを記録しています。これでもガソリン車より短いという人が出てくるに決まっていますが,普通に乗る車としては十分ではないかと思います。

(電池の)「充電に時間がかかる」問題

「いまは急速充電でも40分」と記事には書かれていますが,「今」発売中の日産リーフで,警告ランプがついてから80パーセント充電にまでにかかる時間は約30分です。(急速充電は負荷が大きいために日産ではこのパーセンテージ以上の充電をすすめていません)また,三菱i-MiEVのGグレードでも約30分,電池容量がリーフの半分以下のMグレードに至っては約15分です。もっといえば,一般的にガソリン車でも警告ランプがついてからガソリンスタンドに行くようなことはまれで,普通は残りが少なくなってくればスタンドへ行くでしょう。同じようにEVも残り数目盛というところで充電すれば,上記の時間よりも充電時間はもっと短くなります。

私のMグレードでは,バッテリー残量計0目盛から85%で約14分,95%充電で約17分となっています。

ちなみに2012年10月発売のデミオEVの急速充電にかかる時間は40分となっています。

コメント

コメントありがとうございます。柔軟な発想が必要ですね。

EVカーについて技術者は、車単体のみでの移動を原則に研究されているようです。特に長距離は高容量バッテリーに頼らず、安全性の高い移動手段として鉄道併用があります。EVの長さをJR貨物の横巾内サイズに抑える事で、貨車に横のホームから随時乗降可能(仮に「レールフェリー」とでも名づけて見ましょう)。かってJRは専用貨物車輸送に失敗していますが、JRも人貨分離の輸送に限定せず、燃料危険が少く、かつ輸送中でも充電サービスが付加できるEV車ごとの乗車発想に変える事で、車と鉄道の長所を生かせる。70キロ走行距離のEVカーで広島の田舎の自宅から大阪日帰り旅行を楽しんで自宅まで戻れます。車社会と言われる今、業界相互での共同研究が求められます。高速道路を作らずとも現在のローカル列車が一両のEV貨車を連結して多くの輸送の中心を担うようになるかも知れません。

発想を変えるというのは賛成ですが、
>>「高い」「重い」「走行距離が短い」「充電に時間がかかる」
のうち、「走行距離が短い」だけが、クリアが難しい項目じゃないかなぁ。
他は改善されるでしょうから、走行距離が短くて構わない用途では、EVの利用が増えて行くんじゃないかな。
そもそも、ガソリン車の用途と張り合うという「発想」を変えていただきたいものです。

(Webマスター:EV乗りの人は,その体験からガソリン車がすべてEVに置き換わるという発想は誰も持っていないでしょうね。あきらけい さんがおっしゃるようにすみ分けが現実的でしょう(^O^))

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